二週間ほど前から、封印している旅への思いが毎日顔を出すようになった。
朝の大気の匂い、ゆっくりと吹き抜けていく風、空に浮かぶ白い雲・・・。
ある条件が重なると蘇る当時の記憶。
突然、もうひとりの自分が語りかけてくる。
“G’day ! How is it going, mate?”
周囲100キロに人間はひとりだけの世界。
電気も水道も無い、もちろん人家なんて無い場所。
360度の地平線を独り占めできる大自然があるが、生か死か、そこでは全て自己責任。
理解してもらうのは難しいと思いますが、「簡単に行けるんでしょう?」などと
質問してくる人には真面目に回答できない場所です。
家族にはほんの一部の写真を見せて話しているだけです。
旅の資金と時間が必要ですが、無理をしてでも連れて行き、
「お父さんはここへバイクに乗ってひとりできたんだよ」と説明してやりたいですね。
その日がきたら、息子はどう思うのか感じるのか、それを考えるだけでも楽しいです。
<撮影地>オーストラリア サウスオーストラリア、ノーザンテリトリー
タイ バンコク
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